ここ最近は、どこもかしこもトマ・ピケティ21世紀の資本』(みすず書房)の話題で持ち切りです。700ページ以上の分厚さで、しかも6千円近くもする高額な学術書。それにも関わらず、空前のベストセラーです。
トマ・ピケティ『21世紀の資本』
 すでに解説本や入門書籍なども多数出版され、テレビやラジオでも、ピケティ関連の番組があちらこちらで放送されています。


21世紀の資本

■NHK Eテレ「パリ白熱教室」ピケティ教授

 私はさすがに尻込みして、実はまだ読んでいません。ただ雑誌の入門記事やネットの情報には目を通しました(下記におすすめの雑誌を2冊を紹介します)。先月の1月8日、翻訳者のひとり山形浩生氏が『荻上チキ・Session-22』(TBSラジオ)に出演した際のオンエアも聴きました(Podcastで聴けます)。おおよそどんなことが書かれているかは理解できました。

 
週刊東洋経済 2015年 1/31 号 [雑誌] 

 
週刊ダイヤモンド 2015年 2/14 号 [雑誌]特集1そうだったのか! ピケティ『21世紀の資本』決定版/やっとわかった! 池上彰が直撃『本当に伝えたかったことは何ですか?』/池上流 3つのポイントでかんたん解説/識者11人のピケティ支持率付き わたしは『21世紀の資本』をこう読んだ/8つのステップで早わかり 図解 ピケティ入門


 入門記事を読んだ程度で語るのは気が引けますが、どんな内容が書いてあるかを一言でまとめれば「世界20各国以上の3世紀にわたる膨大なデータを調べたら、案の定、金持ちはますます金持ちになり、貧乏人との経済格差はどんどん開いちゃってるよ」という本のようです(とは言え、ピケティは資本主義を否定しているわけではないらしい)。

 どうして話題になっているかと言えば、やはり社会問題として語りやすいテーマだからだと思います。メディアは「やっぱり格差が広がっているのか!」と飛びつき、経済学者たちは、データや定義の検証に大忙しといった感じでしょうか。格差とどう向き合うかについて、さまざまな議論が巻き起こっています。

 山形浩生氏の本は何冊か拝読したことがありますが、文章がユニークで面白いですね(最近は経済本の翻訳が多いです。でも個人的にはロックなイメージがあります)。ピケティの『21世紀の資本』は分厚くて気が引けるけど、内容自体は難しくないと聞きます。ブームが落ち着いた頃にじっくり読んでみたいと思います。

 下記に東大で行われた講義の映像を見ることができます。興味のある方は、ぜひご覧あれ。

■イベント「トマ・ピケティ東大講義『21世紀の資本』」(映像あり)

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