どうして英語が聴き取れないのでしょうか? リスニングをする時いつも思うのは「to」「and」とかの簡単な単語に限って、ほとんど聴き取れないということです。何度音声を再生しても「トゥー」とは聴こえないし、「アンド」とも発音していない。「私の耳がおかしいのか?」と疑ってしまいます。

 それだけではなく、ネイティブの会話は、とてつもなく速く感じます。「どんだけ容赦ないんだ」と諦めかけていましたが、たまたま本屋で見かけた『CD付 世界一わかりやすい英語の発音の授業』という本に、その答えが書いてありました。



CD付 世界一わかりやすい英語の発音の授業』の著者・関 正生氏(慶應義塾大学文学部卒)は、1週間で2000人以上を教えているという人気英語教師です(「受験サプリ」のテレビCMにも、ちらっと出てますね、ちらっと)。

 詳しくは書籍を読んでいただくとして、そのさわりを少しだけ説明すると、基本単語「to」が「トゥー」と聴こえず、「and」が「アンド」と聴こえないのは、私の耳が悪いのではなく、ネイティブは「トゥー」とも「アンド」とも発音していないのが理由とか。びっくり!

 つまりネイティブが「to」を「トゥー」と発音するのは、その言葉を強調して(もしくは丁寧に)言いたい時だけで、普段は「タ」と発音するケースの方が圧倒的に多いのだそうです(「トゥー」は「強形」といい、「タ」は「弱形」といいます)。同じように、「and」も「アンド」ではなく、普段は「ン」としかネイティブは発音しません(もしくはン」「ンド」)。

 ネイティブの会話がとてつもなく速く感じるのも、そこに理由があります。例えば日本人は「ロック・アンド・ロール」だと思っているのに、実際のネイティブは内田裕也みたいに「ロケンロール」って発音するため、「速い」と錯覚してしまうわけです。つまり、実際は「速い」というよりも「短い」というのが正解のようです。

 また「You are」は「ユー・アー」ではなく、「ヤー」と発音するように、隣同士の単語がくっついて発音するケースもあります(「You」は「弱形」で「ヤ」)。短くなったから速く聴こえたわけですね。

 発音の本は、他にも良書がたくさん出版されていますが、最初のとっかかりとして『CD付 世界一わかりやすい英語の発音の授業』はおすすめです。すらすら読めて分かりやすいですし、発音のルールをざっくり知るには打ってつけです。今回ご紹介した発音ルール以外にも、目からウロコな話が目白押し! 「CD付き」で「1,620円」はとてもお得だと思います。

 英語のリスニングや発音が苦手な方はぜひ。


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