今回は「効率的な学習法」について考えてみたいと思います。

超速「7回読み」勉強法』『超高速勉強法』……書籍やネット上には“超”が付く勉強法が沢山あふれています。その中でも私は、野口悠紀雄(著)の『「超」勉強法』を参考にしたいと思います(野口氏は“「超」シリーズ”で有名な経済学者です)。

 
「超」勉強法 (講談社文庫)

 ご興味のある方は、ぜひ『「超」勉強法』を読んでもらえればと思いますが、その「基本原則」は、①面白い(興味・関心がある)ことを勉強する。②最初に「全体」から理解する(「全体の把握」→「細部」)。③8割の原則(8割を理解したら先に進む)になります。それらを考慮して、どうやって勉強していくかを決めました(タイトルは似ているけど、時代に合わせて書き直した『実力大競争時代の「超」勉強法』もおすすめです。知識の詰め込みではなく、伝達力と問題の発見・解決力がこれからは重要になることを説いています)。


【勉強方法(2015年)】
  1. まずは「目次」を眺めて、テキスト全体を把握
  2. 続いて「前書き」「後書き」を読む(だいたいここに著者が言いたいことが書いてある)
  3. 「タイトル」や「見出し」、「図表」を中心に、どんなことが書いてあるのか、ペラペラめくって本文の「流し読み」
  4. ここでようやく「本文」の読み上げ開始!(一日の読む範囲を決めて、分からない箇所があっても止まらず一気に読む。スピード重視!)
  5. 読み終えたところは、できれば次の日までに「再読」して復習(重要箇所や不明点があるページのページ数をメモ)
  6. テキスト全体を読み終えたら「メモ」したページを中心に「再再読」
  7. テキストの「要約」をノート(Evernote)にまとめる(最終目標は「8割の理解」。後で調べられるように必ず該当するページ数を記載)

 1〜3は、勉強を始める前に「全体を理解」しておくためです。最初に全体を把握しておいた方が、後の読み取りがスムーズになると思います。

 4で「本文」の読み上げ開始! 最初の通読はエネルギーが必要な上、熟読してもすぐに内容を忘れてしまうため、ここで力んでも疲れるだけ。そんなわけで、この段階ではできるだけ負荷をかけずスピード重視で読む方が良いと判断しました。

 しっかり読み始めるのは5の「再読」からです(実質これが本番)。次に読み返す際の範囲をしぼるのため、重要箇所や不明点があるページのページ数を必ずメモします(書籍の空きスペースに書き込むか、メモした紙を本に挟むか、手帳にメモしておくか。私はEvernoteを使用します)。

 6は「再再読」「メモ」したページを中心に読むことにします(できればその前後も読んだ方が良いでしょうね)。

 7でようやく「要約」の作成。後あと復習する際も、素早く調べられるように、該当するページ数を必ず記載するのがポイント。ここでもワープロソフトか、もしくはEvernoteなどのクラウド・サービスを使用すれば、後で簡単に「検索」ができて更に便利でしょう。


忘れることを前提とした勉強

 じっくり勉強したとしても、時間の経過で忘れてしまうのが人間です。「覚えたことも、いつかは忘れる」という前提で勉強に取り組まないと駄目でしょう。さすがに7回も読むような勉強法は無理でも(もちろん効果はあると思うが)、ある程度、記憶に定着させるには、最低でも2〜3回は繰り返し読む必要があると思います。覚えたことを忘れない魔法の呪文は「忘れる暇をあたえない!(=ひたすら繰り返し反復)」です。

 もう一つ重要なのは、必要なときに必要な情報をいつでも引き出せるような工夫です。いくら習得したと思っても、いつかはその記憶も薄れるので、また調べ直す必要性が必ずでてきます。そこでまた「あれれ? どこに書いてあったっけ?」と再び調べるのに時間がかかってしまうようでは、エネルギーの無駄です。レポートを書く際に引用したり、他の科目の関連事項として調べることだってあるでしょう。卒論を書くときに改めて必要とする可能性もあります。そういった理由で、「再読」や「要約」の際は、該当するページ数の記載を必須と決めました。

 ちなみに今回の『「超」勉強法』と『実力大競争時代の「超」勉強法』を読む時から、新しい勉強法を実行してみました。なかなかよい感じだと思います。しばらくはこのやり方でがんばってみたいと思います。


【参考】
■勉強方法.com

■勉強法 - NAVER まとめ

■勉強の方法を見直して学習力をグングン伸ばす9つのポイント


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